ひどく疲れていた。
寒くて、体が動かなかった。
無理もない。
昨日は夜勤明けで、帰って寝たあと、
動画をつくったり、イラストを描いていたのだ。
(最近はそんなルーティーンが多い)
お風呂に入ったが
気持ちは切り替わらなかった。
だるくて制作する気になれなかった。
寝て良くなるなら良いが、
すぐには寝付けそうにもなく
そればかりか、気持ちはどんどんふさぎこんでいった。
「どうせ、自分なんて…。」
ハッとした。また、自分の悪い癖が出ている。
ハクさんの言葉を思い出した。
「落ち込んだり行き詰まったときは、環境を変えてみることが大事。」
私は、外に出た。
春風がとても暖かかった。
半年くらいご無沙汰になっていた自転車に乗り、
いつもの川へ向かう。
途中、公園の子どもたちの声がにぎやかで耳についた。
今日は日曜日。どこにいっても混んでいるだろう。
学校の前を通ると、なぜか安心感を覚えた。
自分が通っていた場所では無いけれど
それでも、小中高大と自分の居場所だったことを思い出した。
今もパッチワーク教室に通っているけど
学校という場所、自分がまだ知らないことを学べる環境、いつもの仲間たち。
自分にとっては、かなり落ち着くものなのかもしれない。
川に着いた。春風はとても強く暖かい。
季節は春へと移ろっていく。
また、移り変わるんだ。
冬から春。年度も変わる。
つまり、新しい時代になる。
また、前に行った大きな橋まで行ってみようかと思った。
かつて、あの人と行った場所。
あの人とは昨年の春に出会った社長さんだ。
今はもう連絡がとれないけど。
「みら*さんの制作の糧に。」と色んな所に連れていってくれた。
どの場所も、制作の糧になんてなってないよ。笑
ただ、川に行くたびにあの人を思い出す。
あの人はこう言った。
「僕は霊感が強いんですよ。あなたのことは全て分かります。
あなたはアーティストなんですよ。あなたの作品からは宇宙を感じます。
地球のために、これからも、作品を作り続けてください。」
その言葉を何度でも思い出す。
その言葉を思い出すことで、
私は自分に素直になれるし、それがなにより制作の糧となった。
言葉の力。
今はもう会えないけど、いつかまた会えたら
一緒にアートの仕事がしたいと思う。
いつだつて、そうだ。
私の大切な人は、すぐいなくなる。
出逢えたこと、一緒に過ごした時間、
すべて残して行ってしまう。
いま、周りにいる人も
いつかはいなくなってしまうのだろう？
涙が太陽に照らされて、
私の視界には虹が広がった。
自転車をこぎながら
私は自分の中の世界を思い出した。
ある1つの星があって、そこには何もなく、空がすべて見えるだけ。
太陽が燦燦と光り輝いている。
それは今も変わらない。
私はいつでも風になって空を飛べる。
そのための翼と冠をもっているから。
いまや完全に取り戻すことができた…
ねぇ太陽。
今も近くで見守ってくれてるんだろう？？
私を応援してくれているのだろう？
そうだ、いよいよ明日…。話し合いをするんだ。
明日は、実は私の4月からの未来がかかっている打ち合わせがある。
いつまでも、落ち込んでちゃいけないな。
いつでも、そう。軽い気持ちで。
ただ、自分の使命のために生きる。
途中で夢がついえたとしても
そのままの自分を忘れなければ、また1から頑張れるさ。
人生は、常に苦しみを経験するように出来ている。
苦労の先にだけ、幸せな未来が訪れる。
悪いことが続くこともなければ、
良いことが続くことも無い。
ただし、自分の芯(真の自信)を持っていれば
悪いことは成功のための糧に変わり、
良いことは夢が叶うこと、生きがい、幸せに変わる。
そして、良いことも悪いことも
全部ひっくるめたものこそが
自分が生きてきた証となる。
私は、どこでこんなことを学んだのだろうね？笑
小さい頃には、持ってなかったマインド。
色んな経験や、体験を経て、
人生や宇宙や地球や魂のあらゆることが
分かるようになった。
この世の全ての人でなくていい。
ほんの数人、本当に必要な人に届いてほしい。
川に来ると、不思議な気持ちになる。
宇宙とつながっているような気持ちになる。
脳内で、ささやく声が
私に真実を教えてくれる。
真実を気づかせてくれる。
正解なんて、ない。
理由なんて、ない。
意味なんて、ない。
価値なんて、ない。
それが宇宙の真実。
縫人 みら*
